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★順天堂大大学院の篠原聡平教授
日米の各300人に意識調査を実施したところ、「魚を毎日食べる」日本人は、わずか2・7%という結果が出た。認知症予防や中性脂肪抑制などカラダに良い油とされる「オメガ3」と呼ばれるフィッシュオイルが足りていなのだ。 【肉食系になっていた】 大塚製薬は、今年5月に首都圏と、米国3都市(サンフランシスコ、ロサンゼルス、サンディエゴ)在住の30~50代男女各150人、計600人に対し、「日常の食生活と健康に対する意識調査」を実施。“魚大国”といわれる日本で毎日魚を食べる人はわずか2・7%で、米国(1・7%)とそれほど差がないことが分かった。 一方、油(脂質・脂肪酸)を肉類から摂取する日本人は59・7%も。魚の油から得られ、身体に良いと言われる油の一つω-3系脂肪酸(=オメガ3)が不足がちなのだ。 【良い油は摂れ!】 日本のアンチエイジングを牽引し、栄養学にも詳しい順天堂大学大学院加齢制御医学講座の白澤卓二教授が語る。 「ひとくちに“油”といっても、身体にとって悪い油と、なくてはならない良い油があります。特に積極的に摂取してほしい『オメガ3』という油には、脳細胞の機能を改善し認知症を予防したり、血液を固まりにくくして血栓を予防したり、中性脂肪を減らす効果が期待できる。オメガ3は、特に魚の油(フィッシュオイル)に多く含まれるが、最近の日本人は、1日に必要な量を摂れていません」 【血液サラサラに】 肉類と魚類の1週間の摂食頻度では、2日に1回以上肉類を食べている日本人は71・3%、魚類は36・0%。厚労省の国民栄養調査でも肉類の摂取量が魚介類を上回る結果が出ている。日本の“魚離れ”は顕著なのだ。フィッシュオイルがなぜ大切か、白澤教授がさらに詳しく解く。 「栄養学的に大切であるといわれているオメガ3には、α-リノレン酸、エイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)等がある。α-リノレン酸は、主にエゴマ、大豆、クルミ、亜麻仁(アマニ)に豊富に含まれ、EPA・DHAは鮭、鯖、鰯といった魚の油(フィッシュオイル)に多く含まれます。このEPAとDHAの両方を同時に摂取できるフィッシュオイルにはさまざまな効果があるといわれる。脳や神経組織の発育や機能を維持し、血小板を凝集させる物質の生成を抑え血液をサラサラに、血液中の中性脂肪を減らすといった働きがあります。動脈硬化や高脂血症、脳卒中や認知症の予防まで期待できます」 【米国ではサプリメントが普及】 では、“魚不足”の対処法はあるか。かつて、米国では心臓病の死亡率が高く、医療費が増大。深刻な問題となった。解消するために、医療改革が進められ、今では病気を未然に防ぐ予防医学が発達している。 「日ごろから健康の維持に対する関心が高く、食生活や運動、生活習慣などの見直しが図られています。その一環として、足りない栄養素を補給するために、サプリメントが普及したと考えられる。今回の調査でも、予防医学の認知やサプリメントの摂取について日本とアメリカでは大きく差が出ています。摂取している、あるいは摂取したことのあるサプリメントの種類も全く違う傾向が認められる。アメリカではフィッシュオイルやマルチビタミンが多く飲まれています」 魚を食べる機会が少なければ、サプリメントでフォローするという手もありそうだ。 PR |
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